2013年06月30日

「釜石よいさ」復活!震災後初

 東日本大震災で中断していた岩手県釜石市の夏祭り「釜石よいさ」が9月7日、3年ぶりに復活する。「鉄のまち」の象徴だった新日鉄釜石製鉄所(当時)が1986年、第1高炉休止を決定したのを契機に、まちの沈滞ムードを吹き飛ばそうと2010年まで24回続いてきた。「復興へ、今こそ市民が一つになろう」。鎮魂の祈りも込め、若手らが復活へ動きだした。

 「釜石よいさ」は第1高炉休止決定翌年の87年から、毎年開催してきた。当時20代、30代の若者が団体「釜石レボリューション」を結成し、企画した。
 「さーさ、よいやっさ」と威勢よい掛け声に合わせて、市中心部の目抜き通りを踊り歩く祭りは市民に定着。最盛期には4000人が参加、5万人の観客を集めた一大イベントだった。
 11年は震災で中止。当時の主催メンバーの高齢化などで消滅の危機にあった昨夏、別の団体が市中心部で「復興盆踊り」を開催した際、参加者から「来年こそは、よいさを踊りたい」と声が上がり、「よいさ」コールが湧き起こった。
 今回は、市内の20代、30代を中心に昨年5月に発足したまちづくり団体「NEXT KAMAISHI」の会員らが、よいさ復活を望む声を受けて実行委員会を組織し、祭りを引き継ぐ。
 市内で27日、祭り復活を発表した「NEXT」会長で実行委総括責任者の青木健一さん(39)は「先輩が祭りを始めたときは高炉休止、今回は震災が契機だが、まちを元気にしたいという祭りに寄せる思いは同じ。仮設住宅に移り、ばらばらになった市民が一つになり、笑顔の輪をつくりたい」と語った。
 会場は釜石市大町の県道釜石港線。時間は午後1時半~9時。近くホームページを開設し参加団体や寄付などを募る。連絡先は実行委0193(55)6722=平日午前10時~午後4時=。




Posted by 賢い子育て at 07:43│Comments(0)
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